東日本大震災の被害の修復も随分進んでいるようですが、ネットを見ていたら津波被害に遭った方々の金庫が山のように積み上げられている写真がありました。そうした金庫の場合、どの人の持ち物であるのかという証明が難しいので、一つ一つ確認しながらの返還作業も大変でしょうね。しかも、金庫の中には銀行通帳や現金など貴重品ばかりが入っていることが想定されるので、いい加減にはできないでしょうね。もし、持ち主でもない人に金庫が渡った場合には、後々大問題にも発展するかもしれませんね。ただし、長時間というよりも何日も何ヶ月もの間水に浸かった状態という金庫の場合、その中身の貴重品の劣化も相当激しいでしょうね。
ところで最近の金庫には、防火だけでなく防水用の金庫もいろいろあるようですね。しかも、防火と防水を兼ね備えている金庫を多く見かけます。しかしながら、耐火時間が2時間だけであったり、耐水に関しても火災の際の放水に耐えられる程度の金庫が多いようなのです。果たして、何時間も耐水が可能であったり、水作業をする人にも適している防水金庫などあるのでしょうかね?
ネットで金庫について調べていると、同じ金庫のメーカーの中でもその技術力にも多少の差があるようですね。例えば、耐火金庫の中でも金庫内の温度を180前後までしか抑えられない金庫や、50度前後まで抑えられる金庫など違いがあるようです。ちなみに、CDやDVD・ビデオテープなど磁気素材に大切なデーターを保存している場合には、60度程度まで耐えられないようですね。それ以上の温度にもなると、データーが破壊されてしまうそうです。一方、耐水性能についても長時間の水に耐えることができたり、深い川の中や海の底まで金庫が落ちた場合には、その水圧には耐えられない金庫がほとんどのようですね。例え耐水性能の高い金庫であっても、30cm程度の水深に5時間耐えられるのが精一杯のようですね。